中国経済崩壊の足音がヒタヒタと迫っている。中国の不動産バブル崩壊説がにわかに真実味を帯びてきた。
中国の金融に関する記事を見ていると、「信託商品」が今年返済のピークを迎え、約82兆円のが返済期限を迎えるという。
この、信託商品とは、高い利回りと引き換えに元金の保証がない金融商品で、話題のど真ん中にある
シャドーバンキングの中核的存在なのだ。
これが、ちゃんと返ってくるかどうかが問題である。
中国では、信託投資の約52%が不動産開発業にドンドンつぎ込んでいる。
これが、中国経済崩壊の致命傷となるのではないかと専門の人は言う。
というのも、2月あたりから、不動産バブルの崩壊が本格化しているからです。
例えば・・・。
・北海公園という所では、予定価格より3割近く値下げして売り出されている。・天鴻香謝里でも突如、1㎡4千元の値下げを開始。
・南京では2つの不動産物件が25%の値下げ。
・江蘇省常州市でも販売の途中で大幅に値下げ。
と、次々に不動産の値下げが始まっている。
更に問題は、値下げ以前に購入した人々である。
中国人らしく、直ぐに抗議が始まり、販売センターに乱入するという厄介な騒ぎまで起きている。
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中国の新聞にも・・・。「滅亡の兆しが表れている」との報道が出ています。
中国の不動産バブルが崩壊したら中国経済はどうなるのか?
不動産投資の激減、GDPの大損失、経済成長はさらに減速、裕福層の財産喪失、内需の冷え込み、と、経済の凋落が待っているだけである。
しかし、最大の問題がある。
中国のバブルが崩壊すると不動産開発業者が倒産、深刻な資金難に堕ちると、信託会社が貸し出している信託投資の返済が滞る。これが一番の問題なのだ。
先月、「興潤不動産投資」が約570億円の負債を抱えて事実上破綻。
不動産開発企業の破綻や債務不履行は直接、信託投資の破綻を意味する。
即ち不動産投資が中心の「影の銀行」全体の破綻を招きかねない。
国内総生産の4割以上の「影の銀行」が破綻すればどうなるか、中国経済は破滅の道へ進まざるをえない。習近平の舵取りが試されている。
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