2014年1月19日日曜日

30~40年後には月に移住出来る?ISS元船長、クリス・ハドフィールド



国際宇宙ステーション(ISS)の中で、デヴィッド・ボウイの『スペース・オディティ』を演奏してPVを作り、人々の想像力をかきたてた、カナダ人宇宙飛行士、クリス・ハッドフィールド元船長(54)が、人類は我々の世代で月に住んでいるだろうと予言した。

初めて人類が月に足跡をつけてから、もう40年近くがたっている。今後、30~40年の間に人類は、人が住めるよう完全に機能した居住地を月にもつことができると、ハドフィールドは確信しているという。さらに、70年以内には火星にも基地をつくることができると信じているそうだ。

このふたつの目標は、人類の宇宙探索の次の論理的ステップとなる。

長い歴史のパターンを振り返ってみても、我々は徐々にまわりの世界に足を踏み出してテリトリーを広げていった。過去100年には南極大陸まで到達し、現在はこんな条件の悪い場所に何ヶ月も住む人もいる。我々が生きているうちに、月に永久に住める施設ができ、より宇宙探索が進むだろう。

2013年始め、ハッドフィールド船長は引退したが、35年の宇宙飛行士としてのキャリアで3度宇宙に旅立った。スペースシャトルのミッションを2回こなし、ISSの船長を務めた。


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ISSはお役御免になるまではあと15年ほどもつというが、すでに機器冷却システムに必要な重要な化学物質アンモニアが宇宙に漏洩している。ISSをあえて地球に戻し、残骸が人口密集地に落ちないよう海に不時着させる準備が進められている。ISSが機能しなくなったら、月に基地が建設されるだろうという。

現在のISSは、人類が地球から一歩踏み出し、宇宙へと出ていく自己認識の延長線なのだ。月はその第一のステップになる。

つい最近、火星の土に水の痕跡があったことがわかった。未来の子供たちの時代には同じようにして火星を目指すことができる希望がある。

アメリカがアポロ17号を着陸させた4年後、1976年8月にソ連のルナ24号が月を探索したのが最後だが、2013年に中国の無人月探査機が米ソに続き、月に着陸した。未来の月面基地の開発には、中国やインドが大いに関わってくるだろう。

また、1960年代と1970年代のアメリカのアポロ計画以来になる有人月ミッションに、中国は相当意欲的だ。2003年、中国は初めて宇宙に人を送り、現在は年18回ほど宇宙ロケットを打ち上げている。昨年12月にも、中国は月への探査ロケット「嫦娥3号」打ち上げ成功と発表している。 この10年で大気圏に恒久的な宇宙ステーションを稼働させると政府は意気込んでいるという。

via:telegraph・原文翻訳:konohazuku


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